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[コメント] 郊遊<ピクニック>(2013/台湾=仏)
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★3鼻水垂らし期限切れ弁当食いつつ此処ではない何処か今でない何時かを見探す男だが、何も見てない空洞のような眼窩にも見える。チャップリン映画のようなホームレス親子の生活が痛々しいが夢も希望も世界には無い。そして映画にも…。怒りと訣別の長廻し。 (けにろん)[投票]
★480ショット。ラスト2カットはまるで我々観客の姿のように映る。廃墟で朽ち果て動かない静止画を眺め涙を流す二人。車、水、風といった「流れ」と主要人物たちが線的空間的光線的音響的に分断された構図を多用し病んだ壁や廃墟を通すことで、時代に取り残された者たちを映し出す。もう映画なんかお終いだよ、てことか蔡明亮よ。女優の三人一役には驚いたが、これもまた観る事への困難性を主張せんがためか。 [review] (赤い戦車)[投票]
★3執拗に我慢比べを挑まれても何の感慨も湧きません。愛憎まみえるキャベツ愛撫、復活を鼓舞する涙の古謡、骨付きチキンのむさぼり喰いと、結局リー・カンシェンの「芸」に行き着いてしまう。何もしていないように見せかけて、アレコレ仕組むあざとさがのぞく。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4セリフの徹底的排除、動かない長時間のワンカット、聞こえてくる本来劇映画では排除される街中の日常音(騒音も交じる)、そして最後にミンリャンは映像の本質論を唱え、観客に映像を見続けることの忍耐力と想像力を導く。 [review] (セント)[投票]