[コメント] ブルックリン(2015/アイルランド=英=カナダ)
やっぱり映画って被写体の美しさを見る快楽が大きいと今さらながらしみじみ思う。シアーシャ・ローナンの整った顔立ちを見ているだけで快感。たゞ、『グランド・ブダペスト・ホテル』(2013)の頃に比べると、えらく大柄になったなあ、とも思ったが。
美術装置や衣装と共にフィルターワークもあるのだろう全体にメロウなルックの統一もとても心地よい。
NYでの、トニー=エモリー・コーエンとの出会いと恋愛の場面も良いのだが、それ以上に、アイルランドへ帰省してからのシーンが切なくて胸締め付けられる。コニーアイランドと対比するような、アイルランドの人気のない浜辺での海水浴シーンも印象深いし、本作で一番良いシーンは、ドーナル・グリーソンとのダンスシーンだろう。カメラは床に据えられ、360度パンニングで踊る二人をとらえ続けるのだ。
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