[コメント] 海と大陸(2011/伊=仏) - 更新順 (1/1) -
確かに『君を想って海をゆく』や『ル・アーヴルの靴みがき』を経た上で云えば、不法移民問題を映画として扱う仕方には芸が乏しげだ。一方で、本筋の補助線たる主人公青年の性格造型(バイクもらってはしゃぐとか、金髪の嬢にええかっこ見せたくてめかしこむとか)は丹念に施されており、愉快の情を誘う。 (3819695) | [投票(1)] | |
「問いかけ」としては戦後「単一民族国」の化けの皮をかぶり続けるわが国にも厳しい、不法侵入外国民問題をとりあげて挑発的な作品ともいえるのだが、惜しむらくは一家族の善意と義侠心というミニマムなテーマで終始する弱さがある。それが悪いとは言えないが、移民を嫌悪するエゴイズムももっと描かれねば、この家族は「イタリアの一家族」以上の普遍性を得られないだろう。 (水那岐) | [投票(1)] | |
主人公のフィリッポが背も高くなく、どこにでもいそうな若者で新鮮だ。海も青くいい。しかし、映画の根本は難民をどうするかという政治的テーマに絞られてしまい、映画的には不満が残る。 [review] (セント) | [投票] |