★3 | これは思いのほか面白かった。ウィキペディアには「脚本段階でGHQから、完成後は検察庁からの検閲で大幅にカットされた」とあり、勿論、映画の作り手にとっては忌々しきことだろう。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★3 | 戦前の理想叶わず急転の民主化にも振り落され、エセ民主主義にかこつけて成り上がったヤクザの支配下に甘んじる男と女に仮託して、正しい民主主義のありかたを謳うという理想には敬服するが、いかんせん大衆を巻き込むべく共感装置としてのメロドラマがずさん。
[review] (ぽんしゅう) | [投票] |
★3 | 戦争利権を描いてGHQと検察庁にズタボロに切られたらしく、さすが新藤であるが残されたフィルムは偶然過剰の空疎な活劇に過ぎない。ヒロポン中毒の森雅之、世間から逃げ回る清水将夫、抽象的な科白を血肉化する宇野重吉と、役者は揃っていたのに残念。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | 敗戦から3年後という、その時代がうまく描けていると思う。同年の『酔いどれ天使』と似ている部分もあるような。戦後の混乱期にやむにやまれず堕落してしまった人間を描いているわけだが、森雅之が演じることで凄い説得力が生まれている。素晴らしい役者だ。 (太陽と戦慄) | [投票] |
★5 | 怒りをそのまま言葉に乗せてしまう新藤脚本はハッキリ言って好みではないが名画だと思う。森雅之のニヒリズムに心酔してしまった。李香蘭も気高い。終盤のノワール調の雰囲気に至って完全にKOです。 (町田) | [投票] |
★4 | 吉村公三郎監督(新藤兼人は脚本のみ)の珍しいギャング映画。森雅之や滝沢修等、新劇の俳優が悪人面のメイクで出て来るのが面白い。それでもやっぱり宇野重は正義の味方。 (熱田海之) | [投票] |