[コメント] 南極料理人(2009/日)
美談的な解釈も頷くところではあるが、芹沢明子のカメラのせいで、ユルい噺に見せかけた怪奇映画に見えてしまう。投げ出された唐揚げやバターを貪るオッさんの件はチャップリンが靴紐を啜るのと同質の食欲のグロテスクがある。少なくとも期待してしまうし、見え方もそうなのだが、語り手にはその気はない(気づいていない)ように見える。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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このユルさを履き違えた乖離は、公開時期や堺雅人を活かせていない点も含めて『ジャージの二人』に相似する。
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