ＯＺの設定がやや安易だけどこの作品の全ての観賞者がネットユーザーとは限らないことを考えると、冒頭の説明程度の方が万人に理解しうる必要最低限の情報なんだと思う。

「アカウントが乗っ取られると、とにかく大変なことになる」というやや強引な説明のお陰で、何だかよくわかんないけど危険そうだ、という共通認識ができあがるそのさじ加減や絶妙。

陣内栄が知人旧人に電話しまくるシーン、格闘ゲームさながらキング・カズマの戦闘シーン、地球の運命背負っちゃって夏希がなぜか「こいこい」勝負シーン、レアコスチューム(劇中では「稀少服」と呼んでたｗｗｗ)プレゼント、健二のラストの暗算から『よ・ろ・し・く・お願いしま〜す』まで、全てがちょっぴり感動できるように仕上がっていて、まさしく「ご馳走様でした」って感じ。実際、ばあちゃんの電話シーンと手紙のシーンで僕、泣いたしｗ

大家族ってのも悪くないな。

ラストでは侘助も陣内家陣営に戻り、アメリカ国防省だけが悪者で勧善懲悪仕立てなのも、最近の難解なアニメの中にあって異常にわかりやすくて面白かった。

これでいいのかって思う？　

アニメはこれでいいんだ、と僕は思う。深く考えなくてもわかりやすくて直感的に楽しい。昔はそんなアニメが多かった。深読みする必要がないアニメ。

でも、非常に残念なことに、きっと同日公開の『ボルト』の方がヒットしちゃうんだろうな〜。