[コメント] 西鶴一代女(1952/日)
本当すげぇ偏執っぷりだなこの人!っていう嬉しさだったのか、なんか笑えた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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お殿様のお眼鏡に適う女性を探すシーンで、徐々に引いていくカメラに女がズラズラーと収まっていくショット。それから出世した息子に謁見する事も叶わず庭先から息子を追うショット。しかも後者はただ追うのではなく、引き戻されたりそれを振り払ってまた追いかけたり。それも日本家屋の造りを活かした面白いロングテイクで、それを見ただけでなんか笑いがこみ上げた。本当すげぇ偏執っぷりだなこの人!っていう嬉しさだったのか、なんか笑えた。
ストーリーそのものは特に面白いとは思わなかったけれども、女の目から見た封建社会を描いているようにも思え『山椒大夫』と対極をなす作品ともとれる。
それにしたって三船!こんな贅沢な三船敏郎の使い方ってあるの?ちょっと溝口さん…!それでもすっかり溝口カラーに染まった三船ってのもよいもんです。男くささが薄い三船ちゃんもやっぱり素敵.+゜*。:゜+(人*´∀`)+゜:。*゜+
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08.12.16 記
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