★4 | 口の端に上らせることによって、限りなく陳腐になってしまうメッセージというものがある。ソクーロフはそれを知っているために、敢えて登場人物に言い切りたい全ての台詞を言い終わらせなかった。これはむしろ彼らの表情によるプロテストであり、上からの視座を排して真っ向からその視線に向き直るカメラも、ここにおいては絶対的に正しい。 (水那岐) | [投票(1)] |
★4 | ソクーロフにしてはまともな映画。とはいえやっぱりどこか歪んでいる。まるで宇宙人でも見るような眼差しでお祖母ちゃんを見つめる視線の数々。彼女自身も主体的に行動を起こす人物で、見る行為・見つめられる行為の交錯がスリリング。 [review] (赤い戦車) | [投票] |
★4 | やはり声の定位が異様で(ソクーロフ・マジック)、映画はただならぬ気配に包まれる。ガリーナ・ヴィシネフスカヤをじいーっと凝視するまなざしもまた異様だ。列車の乗り降り、孫を含む兵士たちとのやりとり、挙句に戦車に乗り込んで銃を構える、などなどを盛りに盛り込んだ戦慄のおばあちゃんアクション映画。 (3819695) | [投票] |
★4 | ソクーロフ、この映画は、いつもの高踏的な、いわんや神のまなざしがごとく滑らかにカメラが俯瞰する位置取りの映像ではなくなっている。カメラも登場人物に正対しえらくオーソドックスである。ドキュメンタリータッチを意識しているのだろうか、、。
[review] (セント) | [投票(1)] |