[コメント] WALL・E ウォーリー(2008/米)
前半は会話シーンすらほとんどないのにウォーリーの心情が非常に伝わってくる素晴らしい描写。このまま進んでくれれば満点だったが、宇宙に出てから(特に人間が出てきてから)のドタバタ振りは冗長。ただ、かつてないほどゴキブリに愛着を感じる映画ではある(2008.12.2 試写会レヴュー)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
前半のウォーリーは期待に違わぬ寂しいぶり。動かなくなった仲間たちからパーツ取りをしながら生き永らえてる一人ぼっちぶり。ゴミ箱ランドセルにカレの価値観で収集している宝物。先割れスプーンの置き場に悩むカレは、確かに可愛い。そして、かなり暇そうだ。
一人で三つ指を交互に組んで手を繋ぐことを想像するカレ。仲間がまだ動いていた頃はそんな感情はなかったんだろう、な。
寂しいから、誰かと手を繋ぎたい。とっても「人」っぽい。
ウォーリーに比べて感情移入しにくかったイヴも、顔文字並みの表情変化で次第に可愛く思えてくる。
いっそ、この流れのまま会話が全くない映画に仕上げてくれれば満点だったものを・・・。人間ドラマなんかを持ち出してくるから冗長な出来に仕上がってしまった。
で、文科省が小学4〜6年生を対象に推薦しているようだが、ゴミを減らさなくちゃいけないエコな精神を植えつけたいのか、それとも、なんでもかんでもロボットに頼らず動け、ということを伝えたいのか、そもそもちゃんと伝わるのか、全てが不明。
むしろ、大人がデートムービーとして利用して、手を繋いで帰るきっかけにしたい映画だと思う(笑)。
僕は、そうした。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (9 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。