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[コメント] バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2007/日)

ぬるいぞホイチョイ! 20余年に渡りため込んだ現代日本の膨大なデータベースを駆使し、徹底的に遊んで欲しかった。ホイチョイ映画の真髄は「学生ノリの遊び」だと思うんだけどなぁ。
raymon

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







あのホイチョイ・プロダクションズがバブルを回顧する。しかも製作はバブルの伝道師「フジテレビ」と「電通」。「もう企画会議は引き出しだらけで、いくらでも小ネタが出るだろう!」と期待してたんですが、なんか毒を抜かれて薄められた映画になっていました。

遊びが足りない。

「遊び=細部のディテール」にこそホイチョイの魂は宿る。バブルとして描かれたのが「六本木」や「学生の船上パーティー」など使い古された分かりやすいイメージばかり…もっと潜った「あの時代」を見せて欲しいのに。「ホイチョイ」ならではのパロディや小ネタはどこに…?「気まコン」にいっぱいネタがあるじゃないですか? 「遊び」が足りないですよ。

伊武雅刀を追っかけてたTVクルーの機材も格好も、現代とバブル時代と変わってないし、ディテールが甘いですよ。なまじみんなに記憶に残ってる時代だけに考証が命でしょ。

まあストーリーは能天気な展開がホイチョイ映画らしく嫌いじゃないです。ただ序盤「バブルへGO!!」するまでが長すぎる…

ただ阿部寛広末涼子が魅力的だったんで+☆。特に阿部さんは元メンズノンノのトップモデルでありながら、一回どん底を見て、またはい上がってきたというバックボーンの持ち主だから、この映画の主役を張ることは非常に感慨深いです。というか彼以外にあの役は考えられない。広末もキュートで役柄にピッタリ。阿部寛とこんな息が合うなんてびっくり。(競泳水着… アイドル時代を思い出しました。スタイルがいいなぁ)

ホイチョイの描く「バブルが崩壊しなかった日本」をもっと見てみたかった。ザ、ザウスが…あんなに。あと、阿部寛の部屋、昔、上京前に憧れていた部屋そのもの。今でも憧れています。

(評価:★3)

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