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[コメント] 壁の破壊(1895/仏)

何度繰り返して見ても見厭きないものがある。破壊される壁とは、それだけで宗教的だ。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







そして逆回転の映像はただそれだけで面白い。本作はそれが相乗効果でやってくる。破壊される壁(民家のようだが40センチほどの厚さがある)が元通りになるとは、宗教的なニュアンスに溢れている。本作の逆回転の収録は偶然だったらしいが、映像史の運命のように思える。白煙も逆回転で戻ってしまうのが素晴らしい。それは当たり前だが、なぜ当たり前なのだろう。

(評価:★5)

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