[コメント] スミス都へ行く(1939/米)
一生懸命に頑張っている人間に対して嘲罵をすればするほどに、自分の小ささを知るのだろう。スミスの情熱と演説は、大衆の寂れた鉄を溶かし精神を叩き鍛えている。おもわず涙腺が共鳴し涙がこぼれた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「まぁ確かに、あそこまでへろへろに頑張られたら、好意の返報性でスミスに傾くのも無理ないよな。一種の脅迫と言っても過言じゃないな…ひょっとして心理学専攻だったのではないのかアノ女性秘書は」というのも若干はあるけれど、
意味も分からずに“多数派の安心”に乗っかった勢いで出る杭を打つだけ打って、自分からは一切杭にまわらない人間が汚く描かれていてとても心晴れ渡る気分を味わえた。そして、議会での無能な人種こと、人間から変質した獰猛な守銭奴がローテーションで議会の中と外を動き回る様は滑稽を通り越して、普通の日常を懐かしく思い出させてくれた。
理想主義が良い悪いとか、なんだかんだとか野暮ったいことは抜きにして、スミスのような人種を方頬で馬鹿にする人間がこれからも存在しているようでは、この映画は永遠に不滅だな。…訂正:馬鹿にする人がいなくなっても不滅だな。うん。不滅であって欲しい。
素晴らしきかな、フランクキャプラは最高です。
2003/5/2
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