[コメント] スミス都へ行く(1939/米)
選挙は棄権しないがどうしても投票したい候補者がいないときがある。今度そんなときがあったら投票用紙に「ジェファーソン・スミス」と書いてみたい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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現実の世界しか見えていないテイラーはさて置き。理想と現実の葛藤の中で「権力の中に身をひそめている悪魔と手を結」(ウェーバー)びそれを「大人の世界」だと言うペインには同情したくもなる。しかし、そんな現実の世界に安住していることをクラリッサが言うように「一生皮肉屋で終わるのも不幸かもね」と思うから、「少年の世界」にいる理想バカのスミスが太陽のように輝いて見えるのである。ちょっとまぶしすぎるけれど。
「失われた大義のみが価値ある大義」――スミスの親父さんが語っていたというこの言葉はとても大切なことを言っているように思う。言い換えれば、大義とは遠きにありて思ふもの。肝に命じます。
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