[コメント] バーバリー・コースト(1935/米)
サンフランシスコの霧を視覚効果的にも、ストーリーの重要な要素としても使う。うまい上に効率的だ。議論もそこそこに活動するホークス的登場人物の動きの無駄のなさには常々感心するが、さらに本作はキャスティングが絶妙だ。
中でも特にジョエル・マックリーに注目してみる。ゲーリー・クーパーやタイロン・パワーなら絶対に引き受けない仕事を彼は見事にこなしている。役の要求する俳優ランクのサイズに対するキャスティング段階での当てはめ方がホークスはとてもうまい。もちろん、ミリアム・ホプキンスとエドワード・G・ロビンソンは、交替可能な俳優を想像することすら出来ない程に期待役割を高いレベルで消化している。
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