[コメント] オーシャン・オブ・ファイヤー(2004/米)
この台詞は言いたくなかったけれど、「やっぱりディズニー」。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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結局、ディズニーらしく娯楽性を追求して冒険活劇にしてしまったのか。
フランクの出生にまつわる悩みやウエスタンショーで見世物にされる葛藤、それが命を懸けた過酷なレースや異教徒である首長との心の触れ合いによってどう変化していくか、そして馬と、馬を愛する人達の絆の物語を見たかった。
しかし制作側はそれだけでは地味すぎると考えたのか、典型的な悪玉、また彼らに苦しめられる若い姫君を絡ませてきた。略奪・救出劇などのチャンバラをふんだんに織り込むことでこの作品の焦点が定まらなくなっている。
確かに2時間中灼熱の砂漠を疲労感たっぷりに横断する描写だけでは観る方も飽き飽きしてしまうだろうが、レースとして馬で駆けるシーンよりもチャンバラの方が多い、おまけに参加者がバタバタと脱落して命を落としてゆくという過酷なレース中よりもチャンバラで殺される人の方が多いとなると、肝心のレースの重みが薄れてしまう。結局製作者が一番描きたかったのは何だろうと考えてしまった。
まあ、ラストが「フランクはアラブの姫君をアメリカに連れて帰りました」なんてズッコケな夢物語にならなくて良かったが・・・。
ストーリーは中途半端なものの、オマー・シャリフの存在感、ヴィゴ・モーテンセン(どう見ても白人と先住民とのハーフには見えないが)の熱演は素晴らしい。唇にハエが止まってもNGを出さないモーテンセンの迫真の演技が心に残った。
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