[コメント] 赤穂浪士(1961/日)
オープニング、ケレジットが絵巻物のよう。音楽(富永三郎)も美しく、切ない。もうこれだけで、お腹一杯。なのだが更に無言劇の素晴しさ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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内匠頭と臣、片岡(山形勲)の今生別れの場、大石と立花左近(大河内伝次郎)の騙し合いの場、大石と親友千坂兵部(市川右太衛門)の再会の場。
この千坂との場に至っては約3分の沈黙。この3分間に2人の心情がぐんぐんと迫って来る。千恵蔵の意外と演技派(と私は思っている)の面がよく出た。右太は少し落ちたか。
他に、町の噂で事件の進展を示すという脚本上の工夫も有り、小国脚本の上手さが光る。松田も2回目(前回は'56「赤穂浪士 天の巻・地の巻」)で、エッジが冴えた。佳作。
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