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[コメント] 乙女の祈り(1994/英=独=ニュージーランド)

スゲー存在感。ある意味全然繊細にも可憐にも見えない2人を起用したのは、大正解。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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乙女のドタバタ妄想劇、とでも言えばいいのか。本人たちがいっくら美しき世界を駆け巡っているつもりでも、後に残るは砂埃と地響きってな趣。美しいけど醜い、カラダ弱いくせして逞しい、笑えるけどコワイ、そこらへんのコントラストが強烈に利いていて面白い。んでもって、現実と妄想の矛盾の狭間での鬱屈振りが、妙に生っぽい。是非アイツらにはチェーンソーとか持たせてみたいもんだ(実話でソレは不謹慎か。失礼)。全体のトーンとしてはヤリ過ぎなくらい戯画化されてるけど、細かいトコロでいちいちイイとこ突いてくるから困ったもんダ。

どこまでが実話として残っているのか分からんが、多分ノーマルな監督が手がけたら妙に繊細になってたり、ドラマティックになってたり、深刻になってたりしてそう。そこらへんのギャップを想像するとなお楽しい。実話ならではの面白さにプラス1。お母さんがあまりにも可哀想だけど、実話だから文句のつけようもない。

オーソン・ウェルズな街並に爆笑。あの2人もブサイク言い過ぎ。でもオイラもあのクローンに追っかけられたら泣くな。きっと。

(評価:★4)

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