★3 | モノトーンを基調としたルックに関してはめちゃくちゃ良いけれども。親父とそっくりなようでいて、汚らしさが無く無菌室めいた作りに物足りなさを覚えたり。サスペンスが発芽しそうになると場面が変わってしまう。わざとなのか。あとバストショットなどを見ていると、フレーミングや繋ぎがちょっと甘いように思われる。その点は父クローネンバーグの方が上か。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★3 | SFミステリーという屋下に屋を架す虚構の重層が、症状を都合によって自在に可変させる。設定の地盤の緩さがための混線か、あるいは野放図な想像力を触知化する努力なのか、症状が二日酔いのゼスチャそのものに成り果てると、格調が笑いへと変奏される。 (disjunctive) | [投票] |
★2 | 多分、肉を買う側の低俗な私には、この映画の意味や不快暗喩が理解出来ません。薬で言ったら睡眠薬。 (考古黒Gr) | [投票] |
★4 | クローネンバーグとリンチ、両デヴィッドの関心を承け継いだ「肉体」―より正確には「肉」と「皮膚」―の映画。演出家の美意識に適うものだけがフレーム内に存在を許される潔癖症的なルックの一貫性、巻き込まれサスペンスの型を終えてなお観客を未踏の光景に連れ去るラストシーンの心意気に頭が垂れる。 [review] (3819695) | [投票] |