[コメント] 善き人(2008/英=独) - 投票数順 (1/1) -
運に寵愛される不安じみたフワフワはビルケナウのゆるふわな対比法で懲罰的に模倣された。しかしその自己顕示的迫力は叙情というよりも叙事を全うできなかったという根性論に人を傾斜させる。 (disjunctive) | [投票] | |
舞台感が濃すぎな気もするけど、主役の役者さんは良い。 [review] (あちこ) | [投票] | |
淡々とした描写にヴィゴ・モーテンセンの姿がなじむ。すっかり普通の、生活の悩みとわずらわしさを抱え、それからの解放に心を弾ませる、普通の人の姿があまりにもなじんで、やるせない不気味さを感じさせる。 [review] (シーチキン) | [投票] | |
こぢんまりとした舞台と寓意的な人物たち。どうも演劇めいていると思えば、やはり舞台劇だったか。そう考えれば全編が英語劇として進み、恣意的な台詞回しなのも納得がゆく。ただ、「寓話」であることを貫いたための煮え切らなさは隠す余地もなく、敢えて言えば凡百のナチ・ドイツ告発劇より確実に生ぬるい。むしろ「現実」ははっきりと描かれるべきではないか。 [review] (水那岐) | [投票] |