[コメント] 殴られる彼奴(1924/米) - 更新順 (1/1) -
悲劇性と喜劇性が、ないまぜになっていて、うろたえてしまう。シーケンスの変わり目で、何度もピエロが笑いながら大きな球を回すカットが挿入されるのだが、その度に心がざわつく。 [review] (ゑぎ) | [投票] | |
無秩序な「大衆の感情」に、合理な「個人の知性」が圧殺され、社会に埋没していくさまが“惨めに奪われ続ける男”の傷みの物語として描かれる。同形異質な円形(輪)イメージのオーバーラップを駆使して、そんな形而上的な「感情」と「知性」の往還が視覚化される。 [review] (ぽんしゅう) | [投票] | |
チャップリンの隠し味的なペーソスを全面展開してインパクトもの凄い傑作。吉本のハリセンもまた「悪意に満ちた無教養の暇人を喜ばせていた」ものだと思わされる。「人間ってバカね。殴られるピエロで笑うなんて」。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |