★4 | サイレント映画のような端正な画面運びの美しさに心打たれる。裏通りに差す樹の影と昼下がりの陽光。オフスクリーンから近づいてくる馬車や人の音。犬と少年を通りの手前と奥に捉えた縦構図。そしてラストで反復される行動の永遠性。そう、このような日常は今でもどこかの国で繰り返されているのだろう・・・ (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 「日常のすごく些細な出来事もキアロスタミの手にかかるとこんなにドラマチックに!」という作風はこのときから既に確立されている。ラストが最高!オープニングは、サザエさんを思わせる軽快さ。 (味噌漬の味) | [投票] |
★4 | 好短編。野良犬がウロウロしていたあの時代に幼少期を過ごした者には、少年のおっかなびっくりの心がよくわかる。思いつきそうで思いつかない題材。出来上がってみるとキアロスタミの映画になっているのがなんだか悔しい。 (ナム太郎) | [投票] |
★3 | 呻りも牙を剥きもせぬワンちゃんにビビりまくる坊ちゃん可愛いやの煽情性は無いと思うのだが、一方で何の批評性も無いし技巧への若気の至り的渇望も無い。あるのは人気のない路地裏の日常からの隔絶感と静謐。イージーリスニング使用のタイトルバックが安い。 (けにろん) | [投票] |