ピナ・バウシュ 夢の教室(2010/独)ファンのコメント
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ファウスト(2011/露) |
アレクサンドル・ソクーロフ式スラップスティック・コメディ。敢えて文学の話をすれば、印象はゲーテというよりもカフカに近い。「執拗なつきまとい」も「取っ組み合い」も優れてカフカ的モティーフで、きわめて明晰な各瞬間の描写がいつの間にか常人の理解を越えた論理展開を示している点もカフカ的だ。 [review] (3819695) | [投票(3)] | |
鈍色の市街を一望する冒頭をはじめ、大方のガジェットが旧世紀的な古拙趣味に浸るかのよう。ハンス・ベルメールめいた少女の局部への偏執、高利貸しの「尻尾」造形はゲーテより退歩し、即物的フェティシズムに貶められてはいないか。自分には原作陵辱としか見えず、好意的には受け入れられない。揺るがぬソクーロフ美学は見事であっても。 (水那岐) | [投票(1)] |