★3 | 内実が希求した表現ではなく全てに狙ってる感がそこはかとなく漂う。白昼の花火も観覧車も砕炭工場やスケート場も絵面としては蠱惑的だがズシンと来ない。ミステリーとして成立させる気は端から無なさそな凡展開で、ドン詰まりな男と女の物語としても及び腰。 (けにろん) | [投票(3)] |
★3 | 日常の実と虚の比重を逆転させる経年トンネル。観客に目撃者であることを強いる銃撃戦。男と女の関係が最も密着する観覧車内の不安定な浮遊感。中国映画らしからぬタッチは素直に新鮮だが、ジャンル映画の域を突き抜けないのは中国らしさ不足のせいという矛盾。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 「昼」と「夜」の拮抗ぶりが目を惹く批評的フィルム・ノワール。画面の特質に着目するならば「蒸気」と「煙」の映画と云ってもよい。舞台地の緯度も、季節も、クリーニング店も、白昼の花火も、蒸気と煙で画面を描く口実である。逆に云えば、蒸気と煙はそれらを統べるための画面的細部として導入される。 [review] (3819695) | [投票(2)] |
★5 | 冷たく透明、かつ、黒く硬質なフィルム・ノアールの誕生。新しいファム・ファタールたるグイ・ルンメイの瞳の奥に乾杯! [review] (いくけん) | [投票(2)] |