安岡卓治の映画ファンのコメント
「A」(1998/日) A2(2001/日) 白・THE WHITE(1999/日) 311(2011/日) home(2001/日) 追悼のざわめき(1988/日) 部屋/THE ROOM(1993/日)が好きな人 | ファンを表示する |
白夜(1971/仏=伊) |
一見無機質ですが観れば観るほど味わいが深まっていく映画。 [review] (TM(H19.1加入)) | [投票(1)] | |
ビスコンティの『白夜』は雪の冷気が伝わってくる硬質な造形映画だったが、ブレッソンのこれは、テーブルの下で絡み合う手や、部屋を往来する男女の気配、娘の裸体が放つ生々しいエロスの艶やかさが、人の息吹や雑踏の喧騒にまみれて湿気を放つ夜の街頭映画だ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] | |
人物が肩越に振り返る仕草が多い。しかしそれによって視線の印象が強調される。もっと言えば、人物から人物に投げかけられる感傷的関心こそが強調される。若い女が鏡に映る自身の裸身を見るその視線もまた肩越、見られる体と見る顔とがショットとして分割されることで、若い女の自身への感傷的関心=ナルシシズムが印象づけられる。ブレッソン的身体は自然な統合を生きない。 (鷂) | [投票(3)] |