イ・ジェラクの映画ファンのコメント
リアル・フィクション(2000/韓国)が好きな人 | ファンを表示する |
汚れなき祈り(2012/ルーマニア=仏=ベルギー) |
透徹したリアリズムで描かれる現代の愚行。そこには裁かれるべき悪意とともに「愛おしい」擁護されるべき共通意識も介することはない。悪魔祓いもまた現代社会の構造と連動する人間社会の歪みと見做されるために、クリスティアン・ムンジウも批判や無闇な肩入れもできないのだ。『エクソシスト』のアナクロニズムにならば、如何様にも人は賛意や罵言を操れるものを。 (水那岐) | [投票(1)] | |
シチュエーション劇であるのと同等にはキャラクタ劇でもある。齧歯類を可愛らしく漫画化したようなコスミナ・ストラタンとルーマニアの片桐はいりことクリスティナ・フルトゥルの対照造型を非対等な同性愛的/母子的関係で結合した点に物語の動力源が潜む。普遍と特殊の按配をどう評価するかは悩ましい。 [review] (3819695) | [投票(2)] | |
我々日本人には修道院での悪魔憑き事件なんか知るべくもないが、何とまあ不幸な事件であることよ、と簡単に一言では片付けられないからこの映画は生まれたのだろうが、それにしても2時間半の長尺、確かにラストまでの切迫感・臨場感は見事の一言。 [review] (セント) | [投票(3)] |