★5 | 春桜 ジャパネスク(1993/日) | ビデオだからなー、という先入観は、冒頭いきなりの清順節カットつなぎで、あっさりと洗い流され、つづく桜の素晴らしい使い方のアイディアと風吹じゅんの色っぽさでもう私は虜になってました。必要なものだけのシーンをつなぐと、どうしてシュールに見えるのか、まいど目から鱗が落ちますです。 | [投票] |
★5 | ツィゴイネルワイゼン(1980/日) | 初めてみたときは、半年ぐらい夢遊病になって、幸せだった。解釈するのがもったいないほどの夢かうつつかうつつか夢か。ひっそりと、何度も何度も見続けたいです。 | [投票(1)] |
★4 | 夢二(1991/日) | 夢二を、ああゆう軽やかな好色にしたのは、慧眼。これまでの神経症的なイメージよりも、あ、こいつ自分で選んでこうしてるんだ、という感じがすごくよかった。寂しさを隠してるしね。三部作は、一作ごとに「夜」「逢う魔が時」「昼間」と、明るくなってきた。 | [投票(2)] |
★4 | 外科室(1992/日) | すべての構図が美しい。それはそのまま次作『夢の女』の「移動しながらも構図が完璧!」という演出につながっていったのかも。愛の極限は、やっぱこういう様式の中で描かないとリアリティがないのだろうな。でも、清順さんとかと較べると、ちょっと分かり易すぎる? あ、でもそれが玉三郎の国際性かな。 | [投票(1)] |
★4 | 陽炎座(1981/日) | もう、初めの駅に松田優作が立っている構図から、ああ清順だ、ああうれしい、と思ってしまった。何気ないシーンなのに、変。何かがおこりそう。なにかよからぬことが影でうごめいている。って感じ。一枚のシーンだけでも、もうサスペンス!天才。 | [投票(2)] |