[コメント] マイノリティ・リポート(2002/米)
プレコグを10代の少年少女にしたほうがトム・クルーズの子供の存在、アガサの母親の心情を含めてより感情移入しやすかったかも。「ブレラン」以降定着した未来=車が飛ぶ光景というのをあえて退けた設定もかえって新鮮な感じで良かった。
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プレコグの年齢設定をトム・クルーズの誘拐された子供と同じにした方が、アガサを取り戻そうとする母親の心情と、凶悪犯罪撲滅のため犯罪予防局を存続させようとする局長の心情の間にトム・クルーズが挟まれる形になって、よりトムの苦悩する心境が具現化出来たかも。
自分自身がつらい思いをしたような犯罪をなくすためプレコグは絶対必要、しかし、子供を奪われたアガサの母親の気持ちも痛いほど良く分かる...といった感じで...。
近未来社会を描いたSF映画は多数作られていて、筆頭に『ブレード・ランナー』が あると思うのですが、ブレランと本作を比較するとやっぱり『ブレード・ランナー』の方が、小道具の設定、世界観の作り込みとかひとつ上のような気がします。今思えば、撮影がかなり良かったんですね。80年代に製作されたのも大きいかも知れません。
実際、2000年代に入って『ブレード・ランナー』の近未来設定2019年が近づいてきている今、未来予測がおそらく高い精度で予測可能なため、自由に発想しにくいと言うか、逆に作り手にとっては作りづらくなってきているのかも知れません。
※コメント部分が少し長すぎたかも...と思いましたので、少し修正、詰めました。先に投票して下さった方ごめんなさい。
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