安っぽい棺の中を写さず、「ブーツを履かせてやれ」と即答するストッダードの高潔さよ！女のために家を燃やしてしまう短気と火事好き（？）風来坊のトム。

エプロン姿のジェームズ・スチュワートも、やせガマンのジョン・ウェインも、愛すべきキャラクターたちが織り成す人情話が最後まで持続するのも良い。お代官様こそ登場しないが、これもう完全に落語の世界。

新聞社で、バーの横で、軒先で、などの影の扱いも良い。 さらにオープニングの老け役が、最後まで鑑賞したことによって余計に引き立って見える。