[コメント] ブロンコ・ビリー(1980/米)
イーストウッドの最高傑作を決めることなんて畏れ多くて私にはとてもできないが、しかし単純に最も好きなイーストウッド映画を選べ、と云われたら、私はこの作品を挙げるだろう。どこまでも優しく、厳しい映画。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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全篇が西部劇に対する、ヒーローに対する、そしてアメリカ合衆国に対する愛と敬意に満ちた厳しい批評だ。それは「自分ひとりでもアメリカ映画を支えていく」という覚悟がなければできないことだろう。「俺はニュージャージーの一部屋のアパートで育った。たまに映画でお目にかかる以外はカウボーイなんて見たこともなかった」と告白するイーストウッドに、そして強盗を仕掛けようとした電車(蒸気機関車ではないのだ!)にあっさりと突き放されるワイルド・ウェスト・ショーの一団の姿に、私は涙を禁じえない。
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