[コメント] トリコロール/赤の愛(1994/スイス=仏=ポーランド)
ストーリー展開には不満が残るが、劇場、ボウリング場、車、広告など全編"赤"に溢れながらも、色彩の調整および柔らかい雰囲気をまとったイレーヌ・ジャコブの存在感により、赤が決して攻撃的になっていないところが良い。
元判事のジョゼフ自身も映画内で言及していたが、美しく光が射すさまなど、目を引くショットも多い。
なお、ジョゼフ邸での2人の会話中に、カメラが後ろへ結構なスピードで後退し、隣室のビリヤード台の上にある割れた大きなガラス瓶のようなものにカメラが寄る印象的なショットがあったが、その意図がわからず。脚本にはあったがカットされたシーンに関連箇所があったとの記述を海外のサイトで見かけたが真相やいかに。
架空の作曲家ファン・デン・ブーデンマイヤーのジャケットがやたらと登場するのは監督の遊び心だろうか。
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