[コメント] 捜索者(1956/米)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ジョン・ウェインは時代や人種又は家族などの環境条件その他諸々から生まれたイーサンという人格を見事に演じている。
イーサンと兄(義姉)との関係は暖炉の前のワンシーンで明らかだ。イーサンと兄との会話。義姉に対する優しさ。こそこそと椅子の下にお金を隠す兄。一人外に出ていき、追っかけて出てきた犬を可愛がるイーサン。このシーンだけでイーサンという人間の形成を垣間見ることができる。このようなシーンが随所に出てくる。
デビーナタリー・ウッドを最後抱き上げ「家に帰ろう、デビー」と言うシーンもたまらない。イーサンとデビーが最初に会った時も抱き上げている。こういう心憎い演出もたまらない。
かの有名な批評家は「画面に映ったものが全てである」と言った。まさしくジョン・ウェインはイーサンという人格を画面の中で精一杯演じ、又我々に投げかけている。
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