[コメント] 仮面ライダーV3対デストロン怪人(1973/日)
新ヒーローは前のヒーローよりも必ず強い。前のヒーローを登場させ勢ぞろいさせる。今ではすっかりパターンになっているが「再び3人の仮面ライダーが勢ぞろい!」と聞いて、「映画ってなんてすごいんだ」と純粋に感動したあの頃が懐かしい。
元々、TVの30分番組で始まった「仮面ライダーV3」だが、その出だしは中々に大胆だった。
なにしろ1、2話と二週連続のドラマ仕立てで、仮面ライダー本郷猛の大学の後輩で普通の人間が、仮面ライダーを助けて重傷を負う、それを1号と2号の仮面ライダーが二人がかりで、彼を改造して仮面ライダーV3を誕生させる、しかもその時に1号、2号がそれぞれ自分の得意技とかパワーとかを、しっかり彼に身につけさせるという念の入れよう。
しかもこれだけではない!なんと第2話の最後では、身体に水爆を仕込んだカメバズーカが自爆カウントを始めたので、日本を守るために1号、2号ライダーが水平線の彼方までカメバズーカを運んでいって、最後は壮絶な大爆発(キノコ雲ではなかったが)で終わる。つまり、誰もが1号、2号ライダーは、V3に後を託して死んでしまったと思っていた。
ところがだ、その1号、2号ライダーが密かに生きていて、しかも再びV3と勢ぞろいする、というのを聞いただけで、身震いするような興奮というか、「そうかあ、映画っていうのはそんなことができるんだ」といたく感銘を受けたことが、少年の日の(といってもそう遠くないですが)思い出に残っている。
懐かしいなあ・・・・・・
☆☆☆オマケ☆☆☆
ちなみに春から始まったV3だが、この映画は夏休み映画として公開された。そして公開からしばらくたった2学期が始まった頃、TV番組でも見事に1号、2号ライダーが復活、登場したが、その時にはもう、なんの説明もなく、自然に登場していた。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (4 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。