[コメント] 仮面ライダーV3対デストロン怪人(1973/日)
1号と2号ライダーを引き連れ中央を疾走するV3。ダブルライダーキックでも倒せない怪人がV3キックで倒れる。僕の永遠のヒーローがないがしろにされているようで寂しい。私はそんな「第1世代」。
メカと生物を組み合わせたデストロン怪人軍団。その造形はあまりにも安易で子供騙しの漫画である。
本郷猛が当初闘っていた怪人たちの見事な造形美はここには無い。当初の怪人たちは恐怖とおぞましさがあった。ホラーである。
本作の漫画怪人たちはその滑稽な容姿、さらには集団戦の一部としての出演ということもあって弱い。徹底的に弱い。無印の戦闘員たちと同程度の力しか持っていないようだった。
かつてそれぞれの主役回ではそれなりの強さでV3を追い込んでいった姿はそこに無かった。ただその他大勢の1匹として存在した。
子供心にそれもまた寂しいことだった。
ライダー1号にしても2号にしても、そしてかつて主役を張った怪人たちにしてもだ。皆忘れ去られ脇役に追い込まれていく寂しさ。
子供心にも、ヒーローはヒーロー。怖かった怪人はいつまでも怖い怪人なのだ。大雑把に、簡単に、勝手に、弱くなんかしないで欲しいのだ。
こんな単純なバカみたいなことで子供(私)は傷つくことだってあるんだ。
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