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[コメント] あの頃ペニー・レインと(2000/米)

これは悪くない。とてもきめ細かな演出で好感が持てる。映画を見ながら時折「これならシナリオを読んだ方が面白いんじゃないか」と思えることがあるのだが、この映画はそんな類の映画ではない。キャメロン・クロウの演出家としての創造性、撮影現場での創意を感じさせるシーンが沢山ある。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 特に目線のショットから引き気味の俯瞰ショットへ切り換えるカッティングが良く、こういう処理ができるというのは撮影時にお座なりに演出していない証拠だろう。

 ペニー・レイン役のケイト・ハドソンは私には可もなく不可もなくと思えるのだが、自殺未遂シーン等クロウの繊細な演出に随分助けられている。俳優で圧倒的に良いのは、母親役のフランシス・マクドーマンドとレスター・バングス役のフィリップ・シーモア・ホフマンだ。特にマクドーマンドは登場からその象脚ぶりに(脚の太さに)感動してしまうが、要所要所で映画を引き締める。

 ただし、飛行機墜落シーンは少々頭でっかちのシーンだろう。展開上ここで本当に墜落してしまうことはあり得ないと観客は了解しながら見るわけで、そういう意味で緊張感が希薄だ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (7 人)ぐるぐる[*] 鵜 白 舞[*] トシ[*] ニュー人生ゲーム ハム[*] らーふる当番[*] kiona

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