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[コメント] 水俣 患者さんとその世界(1976/日)

大遠景で海上(水俣湾)を映したカットが度々入るのがいい。夕方の光の中の船の遠景。土本典昭が患者に寄り添い、深い信頼関係を築いていることがようく分かる。その関係性に何度も落涙しそうになる。映画の一方のエッセンスは、あくまでも被写体の魅力と、カメラの視点との関係なのだ。
ゑぎ

 作劇的には、当然、チッソの株主総会がクライマックスだろうと予期しながら見るが、その場面はまさに驚くべき、想像を遥かに超える混沌だ。素晴らしい傑作ドキュメンタリー。

#167分版を見る。2019年10月の台風19号で被災(浸水)し、貴重なフィルムや資料の損害が心配される、川崎市民ミュージアムにて。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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