[コメント] ニックス・ムービー 水上の稲妻(1980/スウェーデン=独)
この映画で最も胸を打つのは死期の迫ったニコラス・レイの悲痛さ以上にレイとヴェンダースとのスリリングな関係性だ。
それはヴェンダースが決してレイの信奉者としてでなく、対等の友人として描かれているということだし、父性的な影響力の有り様についても、レイが担うこともあればヴェンダースが担うこともあるという相互関係なのだ。特に中盤のレイの病室のシーンで、ヴェンダースが「君の演技は作りすぎだ」と言い、「演技の基本(ABC)を理解していなかった」とレイが受ける部分なんかは真に驚愕してしまうではないか。
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