私にとって一番の「謎」は、「人の力で到底作ったものではない」というミステリー･サークルをスタッフがどう作ったかという事だったんだけどな･･･。

＝＝＝＝Ｍ・ナイト・シャマラン映画の比較＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

『シックス・センス』を始めてみた時、鳥肌が立った。そして、フェイクに使われた「謎」と本当の「謎」の上手さにすっかり騙され、見終った後の充実感と言ったら、この上なかった。後にこれがインド出身の監督だと知り、ハリウッドにおいての彼の活躍を心底願っていたのだ。

しかし、こいつときたら、大きな勘違い野郎だった。『シックス・センス』の空前なるヒット、「ホラー映画を変えた」との輝かしい称号を与えられた彼は、途端に大物ぶってきた。『アン・ブレイカブル』撮影中には、「アメリカ人の嗜好は分かった。ヒット作を作るのは容易い。」というような事を言い出した。そして、その大口の後に発表したのが『アンブレイカブル』！

この宣伝ときたら、、、、「謎」「謎」「謎」の連発。『シックス・センス』を知る者の興味をそそるような派手な宣伝に、ＨＰ。「すべての謎を探せるか」って、オイ！謎でも何でもないものは、謎ではないのだ！思いっきり怪しげなサミュエルが犯人でない根拠を探す方が困難だったぞ！

そして、またも馬鹿の一つ覚えのような暗〜い表情を浮かべた出演者。自分イロなのはいいが、ストーリーと合ってないっちゅうねん！

しかも、敬愛するアルフレッド・ヒッチコックを真似てみずから出演するたぁ、いい度胸じゃないか！まぁ怪しげな雰囲気は出ていたからいいとするが…。

そこへ来て、この『サイン』。出だしから前作と被っていた。歪んだ窓ガラスからのショット。ここでもガラスのキーワード。そして、「水」。この監督何故かガラスコップに入った水を使いたがる。『アンブレイカブル』で散々子供に飲ませていたが、ここでも子供に飲ませるだけ飲ませている。

そしてよぉ、一番機に食わないのは下手な演技を長々とさらした事だ！『アンブレイカブル』でワンショットだけだったから良かったのだけど、今回はえらい出てるじゃないか！

台詞も全然噛み合ってなかった。「はぁ？」と言うような事を突然、信じられない者が言い出す。

ネタが無くなったら小休止して、脚本ぐらい誰かに書いてもらいなさい！狙ったギャグも寒いだけだ。それと、効果音！びっくりさせればいいってもんじゃないだろーに！それに、咳がひどく、呼吸困難、呼吸時喘鳴をともなう等の症状があるのが喘息で、決して彼のような症状ではないはずだ！もっと勉強してくれよ！

「謎」は解いた答えが素晴らしいからこそ、その「謎」に価値があるのであって、回を重ねる毎につまらんオチ探しの「謎」解きなんて面白いはずもない！

一番面白いのは、宇宙人の効果音。まさに人を食ったかの演出。そして、それに驚愕するホアキン・フェニックスが心底可哀相になった。コラ、戦わず水道から水組んでこい！