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[コメント] 河童のクゥと夏休み(2007/日)

UMAやETとの出会いと別れ。着想とか構想は古い。けど咀嚼する能力に欠けた今の子供たち・麻痺した大人たちに必要なのは、こうした「ストレートな物語なんだ」と教えてもらった気がする。大人は童心に返り、子供は新鮮な眼で。そう、家族で観てもらいたい映画。余談だけど、bB、嫌いになりました。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







クゥのセリフには、痛烈な批判が込められている。

クゥのセリフの一つ一つが胸に突き刺さります。

例えば、 「この土地の神様、オレと父ちゃんがこの土地でしばらく暮らすことをお許しくだせぇ。オレが生きていけるだけの魚をこの川で捕ることをお許しくだせぇ」

例えば、 「父ちゃんが言ってた。人間は道や地べたをオレたちから奪い、そのうち風や空や神様の居場所まで自分達のものにしちまう。それと引き換えに魂をなくしてしまうだろう、って」

化け物は河童のクゥじゃなくて、平気で自然を壊し続ける人間たちの方なんじゃないかな。

僕らがまだ子供だった頃、普通に感じたあの草の匂いや木漏れ日のきらめき。

ずっと傍にいた友だち。涙が出る程に綺麗な夕焼け。

子供は田舎の景色を新鮮に思い、大人は童心に返って楽しめる映画。

そして最後には感動の涙。

コンビニに荷物の集荷トラックが来てからのクゥと康一の心のやりとりは何度見ても泣いてしまう。もう「あの花」と同レベル。

いろんな映画と似たような設定だけど日本風にアレンジされ、ストレートに主題が伝わってくる素晴らしいアニメーションでした。

笑えたところは

「友佳里がオイラのせいで太った」と言いながら柱に突っ張りを繰り出すクゥ。

「マイマイか」と瞳が園から持ち帰ったカタツムリを食べてしまうクゥ。

遠野の川で屁泳ぎをするクゥ。

全部クゥ。笑

(評価:★5)

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