[コメント] 河童のクゥと夏休み(2007/日)
ラストのクゥの台詞に、クゥの人情厚い人柄を感じさせられ、感涙してしまった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
話自体は『E.T.』などのような未知生命体と子供との交流を描いた、よくあるもの。
ただ、この作品は、自然破壊といった人間の負の部分をクゥの会話や随所の残酷描写によって、辛辣に描いている。
クゥの日常生活にだいぶ焦点が当てられてるが、康一の一家との交流と言う点においては、描写が結構おざなり。ラストで一家がクゥを思いやり、自然の豊かで棲みやすい場所へ放すわけなのだが、本来、このクゥと康一や家族との別れが感動的なはずなのに、ドラマがあまり作られなかったためかやや印象が薄い。
ただ、康一一家がクゥの飼い主ながらも、クゥが苦しんだり困ったりしてもを直接サポートするような描写はあまりなく、クゥの心境の辛さを察している様子がないあたりは、カッパと人間との思想のギャップとして描かれている感じで、妙にリアリティがある。
クゥの父親の腕のくだりや康一の飼い犬の死といった現実的なテーマの盛り込み方は優れているが、ドラマとしてはやや淡白な印象を受ける。
とはいえ、最後でクゥが康一たちとの出会いに感銘して、康一のことを友達としてきちんと受け止めて、将来、再び逢いたいと告白するところに、クゥの人情厚い人柄を感じさせられ、感涙してしまった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。