コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] BROTHER(2000/日=英)

(再観賞にて)強烈なバイオレンス演出の一方で、全編にそこはかとなく漂う肩の抜けたユーモアの空気の印象をむしろ強く感じる。そもそもこの山本という主人公は享楽的にしか見えない。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







指詰め、腹切り、殉死などの日本的任侠道の博覧会的要素は、それを海外に向けて誇っているというより、西洋人には不気味にしか感じられない日本人(或いは東洋人)特有のメンタリティを訴求する意味合いで効果を生んでいるように思う。

そしてこの映画には幾つか傑出したシーンやカットがある。例えば、マフィアの車に無理矢理乗せられたたけしが隣りに座る男の銃で運転席の男を撃ち車がガードレールに激突するシーンのハイテンポな切れのよさ。そして、アジトとなっていたビルの一室を去る際にゴールに投げ入れられたバスケットボールが転がりながらフレームアウトするカットの神懸かったカッコよさなど。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)ぽんしゅう[*] けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。