[コメント] ガス燈(1944/米)
ガス燈の炎の揺らぎをヒロインの心理状態が不安定になっていく様に重ね合わせるとともに、謎解きの鍵に仕立て上げていく。なんと粋なんだろう。このようなガジェットを使うことができた、映画にとって幸福な時代。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ヒッチコックばりの、というか、知らずに観たらヒッチコック映画と思い込むこと間違いないほど、演出の同質性を感じさせられる。最初っから怪しいボワイエが最後までイノセントなバーグマンを追い込んでいくサディスティックなテイスト。だからこそ、ラスト、椅子に縛り付けられたボワイエに怒りと哀しみをぶつけるバーグマン、というシーンから強烈な感情が発露される。あのシーンあってこそ、古き佳き時代の粋なミステリに一粒のスパイスを感じられるのである。
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