コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 砂の女(1964/日)

崩そうとしても変形させようとしても、抵抗を難なく吸収し元の形状に戻ってしまう。一粒一粒は、体にまとわりつき衣服の隙間に入り込むほど細かく、大量にまとまると家屋さえ容易に押しつぶす。砂の恐ろしさは画面から存分に伝わってきた。
緑雨

そして、岸田今日子の妖しさも素晴らしい。

だけどそれ以上のものがない気がする。蟻地獄の設定や、主人公の心情の移り変わりが比喩であることはわかるんだけど、砂と岸田の恐ろしさに負けてしまい、ドラマとしての面白さ、怖さの点で物足りない。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)けにろん[*] ぽんしゅう[*] ボイス母[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。