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[コメント] 帰らざる河(1954/米)

‘帰らざる河’は人生だろう。
KEI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







急流、激流、インディアンの襲撃、ヒョウ(米にヒョウはいないと思うが)、ならず者・・・と災難・苦難の川下りは続く。

主人公も一度は筏から転げ落ちる。昔彼も不本意な射ち合いの結果、刑務所に行き、人生から転げ落ちたのだ。筏から落ちた彼を女と息子は助ける。この二人のお蔭で彼は、また安寧な人生をこの後は送るのだろう。

戻れない‘帰らざる河’は、その人の意志と人の助けで戻ることが出来る、という事ではないだろうか。

撮影(ジョゼフ・ラシェル)も素晴らしく(川下りシーンはこの時代ではこんなものでしょう)、M・モンローが唄う有名な主題歌以外の3曲も小粋で良い。

ほっと微笑がこぼれるラストも持つ愛すべき作品だ。

(評価:★5)

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