『オレたちひょうきん族』のノリを現在のたけしに求めるのは、そりゃ無謀ってものだろう。しかしこの哀れささえ漂わすジジイっぷりは何よ。

「ネチコマネチコマ」「なんだこの野郎」

なんていにしえのギャグの焼き直しで、戦闘は着ぐるみ俳優に任せて自分は吹き替えだけかい?もうコメディアン、ビートたけしは死んだ。後に残ったのはスランプ映画作家･北野武だけだ。

もう一度言う。俺は河崎の怪獣映画なんか期待していなかった。『タケちゃんマン』の寒さを観にいったのだよ。河崎と来たら、またもや北の将軍様ネタで逃げやがった。まあ先進国首脳のニセモノの皆さんはそれなりに頑張ってはいたが、所詮は予想の範囲内、いつもの河崎節だ。ちっとも笑えたもんじゃない。そこにたけしが喝を入れてくれるってのは儚い望みだったのかねえ?

とりあえずレンタルまで待つべきだった、と猛省。