[コメント] ニンゲン合格(1998/日)
頼りない父親、ばっくれてた母親、アニキより先に大人になっていた妹。俺なら、全員殺したくなったと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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でも、殺さなくてよかった。
家族なんて囲いはとっくに不法投棄したはずなのに、何のために再会した? また別れるために。出会い、別れ、再会したら、きっとまた別れたくなる。そいつがいいヤツであればあるほど、自分の中で大きくなりすぎて、胸が張り裂けるから。
だったら、思い出は夢なのか? シェイクスピアは言う、我々こそが夢のようなもので出来ているのだと。
あるシェイクスピア学者が言った、悲劇とは“もう二度と会えない”こと、喜劇とは“また会ったね!”と言えること。
この映画は、帰って来て欲しくなかった、出会いたくなかった。
でも、帰って来てくれてありがとう、出会えてよかった。
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