[コメント] アウトサイダー(1983/米)
俳優のことはよく分からないがどうやら豪華キャストらしい。C・トーマス・ハウエルはスタイルや顔もよくまあまあかっこいいんじゃあないでしょうか。ラルフ・マッチオはまるで小学生のように幼い。T・クルーズは・・・なんか浮いていたような気がした。
でもねえ、不良どもの描き方に深い疑問が残ります。やたらに青春したり紳士的だったりと非常に甘っちろいです。だから彼らのような品行方正な子供だとあまりアウトサイダーには見えません。まあ不良だって風と共に去りぬは読むだろうし、子供を助けるかもしれないけど。
しかし私がそれ以上に感じたのは「古臭さ」。
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ここからは少し道がそれてしまいますがあしからず。
●映画館で映画を見る意義
映画好きの人にも映画館でしか観ない人もいれば、逆にレンタルビデオ派の人もいる。それぞれ意見があるんだろうけど、私は断然ビデオで観るタイプ。大体95%はブラウン管を通して作品を楽しんでいます。
理由はまず第一に経済的な問題。1000〜1500円は高すぎます。レンタルビデオなら6〜7本は借りられる。そう簡単に行けるものではない。あと映画館だと体が痛くなったり寝ている奴がいたりと集中できない。
それでも私は根本的には、映画は映画館で観るものであるとは思う。映画館で観ることにもやはりメリットがあるのだろう。ただ現代においてはビデオやDVDを使うこともできる。
しかし映画作品の中には映画館で観てもブラウン管で観ても、概ねの意義は変わらないようなものも多く存在すると思う。例えば『ローマの休日』をブラウン管で観たら感動(感銘)が半減するだろうか?
反対に、映画館で観なければやはり少しもったいない作品も少なからずあるだろう。例えばアクション映画とかホラー映画、それにコメディなんかも笑いの一体感を楽しめるかもしれない。
非常に回りくどくなったが、私は「アウトサイダー」は映画館で観ておく作品だと思った。
映画は多かれ少なかれ作られた当時の流行や風俗、分かりやすく言えばモードを含んでいる。そして一部の作品では現代から見ると流行遅れでださくなってしまったものもある。
この作品に微かに感じられる古臭さは時代の変化の表れだ。他には『ワーキングガール』や『ワイルド・アット・ハート』なんてのも挙げられると個人的には思う。それらはみな齟齬が生じてしまった映画だから、リアルタイムで味わってこそ本当に作品を完全に理解できるといってもいいのではないだろうか。そしてこれこそ映画館の持つメリットの1つだろう。(尚、この文章はリバイバル上映等は考慮に入れていません。また、リアルタイムで観てもださい映画も考慮に入れていません。)
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