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[コメント] ストリート・オブ・ファイヤー(1984/米)

ダサカッコイイ!?
ナム太郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いや、マジカッコイイ。

ちなみに当時の併映は『フットルース』。どちらかというとそちらの方が目当てで、劇場から出てくる時には自分もケビン・ベーコン化してるんだろうななんて思いながら観に行ったのだが、実際のところは見事にマイケル・パレ化していた。

いや実際のところ、それほどこの映画にはハマる要素があるということだ。ラブ・ロマンス、友情、アクション、そして音楽。その全てがいわゆるベタなのだが、ここまで徹底的にやってくれると恥ずかしさを通り越してそれが快感になるというものだ。しかもそのシチュエーションが最高だ。特にキス・シーンのあの雨。あそこまで雨を降らせることないとか思いながらも、それがまたシビレたりするんだな。

今の人には信じられないかもしれないけれど、この映画は、その年のキネ旬の読者選出ベストテンの第1位に選出されているのだ(評論家選出のベストテンでも第7位入選…まぁこれだけの高評価は日本だけのものだったらしいけれど…)。つまり当時を知る者にとっては、この映画には特別な思い入れがあったりしておかしくないわけだ。確かに今観ると「ダサカッコイイ」って表現がピッタリなんだけど、自分たちの世代の者は「マジカッコイイ」とこの映画に涙し、何度も何度もこれを観直し、熱く語り合ったりしたものなのだ。

残念ながら今のところマイケル・パレは一発屋で終わってしまいそうな雰囲気だが、相手役のダイアン・レインや前述のケビン・ベーコンがまたこの歳になって復活してきたように、彼にはまだまだ頑張ってほしい気がする。これもまぁ同世代的な人情ってやつかもしれないけれど。

参考までにこの映画のDVDは初版を発売当日に購入。未だに懲りることなく観続けているし、TVで放映されててもやっぱり観てしまう。こんなこと書いたら呆れる人もいるだろうけれど、好きな映画なんてそういうものだと思うし、自分はこういう映画を持てたってことを幸せに感じている。

まさに80年代万歳! なこの映画は、いつでも自分のところにいてくれるわけじゃないけれど、必要な時には必ず来てくれる、そんな映画なのだ。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (10 人)デナ これで最後[*] yasuyon ピロちゃんきゅ〜[*] ミルテ 新町 華終 uyo[*] ina tkcrows[*] ボイス母[*]

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