なんというか、屈折しているとか言いながらも素直で可愛いです。要はきっかけを待っていただけで、なりたい自分になれる素直さがあるじゃないですか。そこがそうはうまくいかないのが文系人間で。世界が白黒であるなら、グレーゾーンをウロウロしながら、きっといろんな色の答えがあると夢想するのが文系なんです。そして｢勝つ｣ことに意味があるのが、理系なのかもしれない。｢負けること｣で生まれる豊かさよりも、一つの答えを出すことが大切なのかな。｢それが理系なんだよ｣と言われれば、納得するしかありません。不承不承ですが(笑)。

狙ったテイストだと思うけど、あえてドラマティックな演出を排することで、後半の大会のシーンの、(ドラマの面白さではなく)一つ一つのアイディア自体の面白さ、ロボコンの楽しさを堪能できた気がします。ただそれを考慮したとしても、前半にイマイチ面白みがなかったです。事件や問題がことごとく容易に解決されてしまう、というのか･･･。あとここでの長澤まさみの可愛さは、個人的には平均値です。これまたゴメン。

(2006/3/9)