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[コメント] バルトの楽園〈がくえん〉(2006/日)

すげぇよ板東英二
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







水野晴郎より演技上手いじゃん。・・・といった感じの、こちらがヒヤヒヤする棒読み演技。キャラ的にマイク水野氏を彷彿とさせるのは、松平健の役だとは思いますが。まあしかし役者に関しては申し訳ないけど、ブルーノ・ガンツの無駄使いと言われてもしょうがないだろうなぁ、これは。

細かいツッコミどころはキリないのでこの際置いといて。何よりもまず、棒読みナレーションのようなカメラ。あまりに説明臭く単調な映像の羅列のおかげで、話に入り込むのに正直30分位はかかった。画面にふくらみや奥行きをもたせようという意図の感じられない映像を、果たして大画面で見る必要ってあるのだろうか、と。

あともう一つ。音楽をメインに置いた映画と見せかけて、そんな思い入れ微塵も感じさせない演出。手製のバイオリンがあんな音色だすかぁ?とか、ファゴットの代わりのオルガンなんてどこで鳴ってたのか?とか、男声のみなんて興味惹きつけながらほとんど編集で誤魔化して編曲部分なんて1分にも満たないじゃん、とか。そして何より、映画のクライマックスと言えるほどの求心力もなく、エピソードの一部程度にしか演出が及んでないのが致命的。わざわざ「がくえん」なんて読ませるな!と、怒りたくもなるのデス。

本当は1点。でも、鑑賞後に「やっぱり面白かったね」、という声を聞いてしまったら1点はつけられないです。期待して観にいった人に、そこそこ応える映画だったとは思います。「暴れん坊将軍」の健さんと、お酒のCMの高島礼子のイメージほぼそのまんま。けど、大衆映画にそういう「定番」が無くなるのは、それはそれで寂しいことだと思います。

(2006/8/1)

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)死ぬまでシネマ[*] tredair[*]

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