[コメント] ウォッチメン(2009/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
★映像としては完璧。 映画の1シーンを切り取ってそのまま漫画のコマにはめ込めそうなほどに 映像としては完璧、他メディアからのシネマ化で最も成功した映画だと思う。
★ヒーローが強すぎる。 この作品ではアメコミらしいスーパーパワーを持った超人はDrマンハッタンだけ。それなのに、どう考えても常人以上に強い。そりゃあ、地味に戦っても映像栄えはしないだろうけど、そういうのを求めてはいない。
★便利すぎるDrマンハッタン 人の記憶に作用する能力や最後のオチなどDrマンハッタンを利用しすぎている。 その割には最後の台詞を言わせることなく退場させるなどチグハグな印象を受ける。
★イカ問題 この作品の結末は「意思の疎通など行えるはずも無い未知の脅威を人類共通の敵として配置し、平和を構築する」事にあるはずなのに 意思の疎通が可能(少なくとも対話が可能)な相手ではそういった意図もぼやけかねない。
★伏線の簡略化 何度読み返してもその都度新たな発見があるほどにこの作品はとにかく張り巡らされた伏線の妙にある。 まぁ、それらを全部入れてたら時間がいくらあっても足りないのだろうけど、 コメディアンが全てを悟った時の表情や自分の出生を知った2代目シルクスペクターなどはもっと丁寧にやっていいはずでは?
とまぁ、酷評になったけど、配給会社版のシナリオをよむ限り、この監督じゃなきゃここまでにならなかったとも思うし、 ディレクターズカット版が4時間を超えていると言う話を聞くと、やっぱり期待してしまう。
それにしても映画でも原作でもロールシャッハはかっこいいなぁ。
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